このサイトはアレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのページです。東京・横浜を拠点に、札幌・旭川・仙台・静岡・浜松・松本・滋賀・大阪・福岡にも定期的に出張し、レッスンしております。
更新日 2011年4月14日
アレクサンダー・テクニークとは
オーストラリア生まれの俳優フレデリック・マサイアス・アレクサンダー氏(1869-1955)の発見です。
俳優として順調なスタートをきったアレクサンダーさんは、少し経ってから、数年間発声の不調を経験します。そして、とうとう舞台で声が出なったことが、その後の発見の大きなきっかけになりました。
彼の発見は驚くべきものでした。
1.プライマリー・コントロールの発見
私たち人間は本来「頭がリードして、胴体がついてくる」ようにできている(アレクサンダー氏はプライマリー・コントロールと呼びました。)
2.癖(くせ)の発見
しかし私たちの多くは、
ア)なにか活動を始めようとした瞬間に
イ)あるいは何かが起きた瞬間に
※ ア)とイ)を合わせて「刺激が生じた瞬間に」とアレクサンダー氏は呼びました
やり方は 千差万別だが、自分自身のじゃまをしている。
ほとんど反射的に あるいは機械的にと言ってよいほど、頭や四肢(腕と脚)を胴体の方に押し下げるまたは引き込むこと によって、私たち自身が私たちを不自由にする。
3.癖(くせ)をやめて、全体の協調性を取り戻すことができる
(1)何か活動を始めるときに、あるいは何かを決断するときに
(2) 活動に変化を加えるときに(例えば走っている途中で加速したり、向きを変えたりするときに)
(3) あるいは不自然さに気づいたときに
自分自身に少し余裕が与えて
※アレクサンダー・テクニークの本に「インヒビション=抑制」と書かれていることです
自分自身の大きさと活動に必要なことをはっきりさせることにより、
※アレクサンダー・テクニークの本に「ディレクション=方向性・指示」と書かれていることです
癖(くせ)をやめて、活動と自分自身ぜ~んたいを協調させることができる。
そして、自分自身の能力を最大限に生かすことができ、潜在的な可能性を開花させることができるようになります。
このアレクサンダー氏の発見―つまり癖をやめて自分自身の可能性を引き出す方法―は、今日アレクサンダー・テクニークと呼ばれています。
なお、アレクサンダー・テクニークは、私たちが起きて活動中に実践できる体系です。
実践するのに特別な時間と場所を必要とするヨガやストレッチや体操やピラティスとは異なります。
または誰かから受けるロルフィングのようなボディワークや施術とも異なります。
どんな効果がありますか?
身体の不調・故障から解放され、表現力・運動能力・精神的なタフさが改善します。
繰り返しになりますが、自分自身の能力・気づき・学びを最大限に生かすことができるよう
になります。
不可能なことは可能に、可能なことは容易に、容易なことは優美に
行えるようになってゆきます。

演奏家の場合、楽器の奏でる音、歌うときの声の響きが豊かになります。
俳優の場合、存在が変わります。
身体に不調・故障がある場合、徐々に減ってゆきます(肩凝り・腰痛は軽減してゆきます)。
サラリーマンの場合、ストレス耐性が強くなります。
主婦の場合、ありきたりの日常生活が楽しくなります。等々
どんな人が学びますか?
アレクサンダー・テクニック/アレクサンダー・テクニーク は次のような方たちから学ばれています。 欧米ではコンディショニングのメソッドとして、芸術家やアスリートやより生き生きと生きたい方たちに特別に注目されているメソッドです。
演奏者
ニューヨークのジュリアード音楽院、ロンドンの王立音楽院、王立音楽大学、 ギルドホール音楽院、トロント王立音楽院、その他欧米のほとんどすべての 重要な音楽学校や演劇学校で、取り入れられています。
ダンサーなど
身体の不調な方たち
腰痛持ち
肩凝り持ち
よく転ぶ方
怪我をしやすい方
頸肩腕症候群の方
器質的には完治しているのに、事故・怪我のあと、片方の足にうまく重心を乗せられない方
目の疲れやすい方
※ 治療行為は行いません。からだの使い方の再教育を行います。
なお、英国医師協会誌British Medical Journalにアレクサンダー・テクークが腰痛などの背中側の痛みに著しい効果がある旨のエビデンスが掲載され、BBC放送でも取り上げられました。
発表者(プレゼンテイター)
学校の教職員
予備校などの講師
さまざまなインストラクター
サラリーマン
マッサージ師、整体師、アロマテラピスト、リフレクソロジスト、ボディーワーカー
ロルフィングの創始者アイダ・ロルフ博士も学びました。
なお、『故障したマッサージ師・アロマテラピストの回復のために』をご参照ください。
医師・看護師
理学療法士・作業療法士・作業療法士
介護福祉士
ヨーロッパでは、代替医療としても受け入れられ、イギリス・ スイスでは医師の指示でレッスンに行くと健康保険も適用されます。
いつまでも若々しくいたい方たち
より精神的に豊かに生きて行きたい方たち
どんなことを学ぶの?
刺激に対する反応を変えていくことを学びます。
刺激:なにかを始めようとする私たち自身の意思や、突発的な出来事。
反応:刺激に対するリアクションです。信じがたいことに、
多くの場合自分自身の行為を始めるときに、その行為をじゃまする動き―癖(くせ)として現れることが多いのです。
アレクサンダー・テクニック/アレクサンダー・テクニーク では、私たち自身がやりたいことを「じゃまする自分自身の動き」(くせ)をやめていくのです。
ガイドである教師は、言葉と手を使ってレッスンを行います。
※なお「刺激」と「反応」という単語を使っていることから、心理学を専門的に学ばれた方の中には、アレクサンダー・テクニークが心理学の行動主義に立脚している誤解される方がいらっしゃいますが、そうではありません。
F.M.アレクサンダー氏の発見は、私たちの行動がうまくいかないときに、あたかも心理学上の行動主義に説明通りに行動しているかのようであること、そしてそのような悪弊は―つまり、あたかも心理学上の行動主義に説明通りに行動することは―やめていくことができるということでした。
アレクサンダー・テクニークの学び方
アレクサンダー・テクニークは、
1.教師とのレッスンと
2.日常生活の中での実践
のなかで、個人的な経験を重ねることを通して、身につけて行きます。

1.教師のレッスン
レッスンでは、教師のサポートを受けながら、何かを行おうと意図するときに、私たち自身が実際に行っていることに、気づきます。
つまり、気がつかないうちに行っている癖(くせ)―それは私たち自身が野郎と意図していることをじゃまする「動き」ですが―に気づきます。
そして、教師のサポートを受けつつ、癖(くせ)をやめていきます。
2.日常生活の中での実践
レッスンで学んだことを日常生活で実践します。
仮にレッスン・ルームで行ったときに比べ、うまくいかなかったとしても(当初はほとんどの場合そうだと思いますが)、ご自分自身を「責めないこと」が早く身につけるコツです。
セミシュパイン・ワークという補助的なワークを毎日実践されることも、目的達成に突進しないで、刺激に対して落ち着いて対処できるようになる手がかりになるでしょう。
レッスンで学ばれたことや気がつかれたこと、日常生活の中での実践で気がつかれたことや疑問や質問を、日記やジャーナルに書かれることもお薦めします。
レッスンと日常生活の中での実践を繰り返すことによって、私たちは、癖(くせ)を「行わないこと」を確実に選択できるようになります。
F.M.アレクサンダーさんの発見のきっかけ
俳優であったフレデリック・マサイアス・アレクサンダーは、舞台の途中で、
声が出なくなることを経験しました。
お医師さまの治療を受けましたが、
回復は一時的なものにとどまりましたし、医師のからすすめられたことは「休む」
ことだったのです。それは、彼にとって俳優としてのキャリアを投げ捨てることでした。
そこで、彼は、声の出なくなった原因を自分で見つけることにしました。彼には
1つの予感がありました。声を出すときに、声がでなくなる原因となる「動き」を
しているにちがいないという予感です。
彼の予感は当たっていました。その声がでなくなる原因となる『動き』、
頭を胴体のほうに縮め、結果喉頭を圧迫する動きを発見したのです。
しかし、まもなく頭を胴体のほうに縮める動きは、声を出すときだけでなく
日常のありとあらゆる行為をするときに現れるということを発見しました。
7年かけて、彼は自分自身の行為をじゃまする『動き』をやめていくことを
発見し、実践しました。そして、その方法を確かなものにしました。
ある時点まで、世の中でうまくいかないのは自分だけだと思っていましたが、
世間を見たら、どうやらうまくやっている人たちは、ほとんどいないことに
気づきました。そこで、彼は教え始めました。彼の人生の目標は、私たちに
本来備わった機能の回復に向けられたのです。
彼の俳優でありつづけたいという強い欲求と決心が、彼の発見には不可欠でした。。気づいたことに気づかないフリをしなかったし、
「才能がなかった」「運が悪かった」と言い訳をしてあきらめることは
ありませんでした。
